こんにちは。アロマテラピーの学校COKIRIです。
今回はアロマテラピーの資格を持っていらっしゃる方向けのお話です。
協会によって年ごとの会員更新の時期があります。
例えば、こきりも所属するAEAJ(公益社団法人日本アロマ環境教会)という、日本一大きいアロマテラピーの団体は毎年3月末までの更新です。
へ〜資格の更新ってあるんだ。
アロマテラピーの資格を認定している協会は様々ありますが、
①更新+会員費支払いの必要な資格
②更新がいらない終身資格
この2パターンでしょう。資格ではない、セミナー修了という形もありますね。
本日は特に①の更新+会員費支払いの必要な資格をお持ちの方向けですが、
「資格はただの持っているだけのペーパー資格だ…」
「更新したけれど、モヤっとしている」
と悩んでいる方にも、考えるきっかけの内容になっています。
じっくり考えないで更新だけしてた!という方は次回の更新時の参考にしてください。
この記事がおすすめな方
- 資格の更新・保持に悩んでいる
- 資格を持っているのに、意味がないように感じる
- 更新時、数字から論理的に、後半は心理面や感情的に考える判断材料にできる
アロマテラピーの資格保持のメリット 〜数字と特典で見る論理編〜
アロマテラピーの資格は様々ありますが、日本でも会員数トップのAEAJを例に考察していきます。
他の協会の方は、ご自身の協会や団体の資格情報を当てはめて見ていくと良いですよ。
どんな情報を、どんな目線で
見たらいいかな?
いい質問ですね。
資格を終身資格と会員資格にあえて記載しています。
その会員数に注目してみていくと次の項目もスムーズに話が入ってくると思いますよ。
了解した!
公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)の会員数からみる視点
日本アロマ環境協会、通称AEAJでは、
①テキストがあれば独学できて(スクールで学ぶコースもある)、協会への入会なしでも保持可能な、試験→合格→取得できるタイプの終身資格
②協会に入会して会員になってからでないと、受講→試験合格→獲得できない会員資格
があります。
2022年 3月31日データ | 2023年 3月31日データ (1年の増減) | ||
---|---|---|---|
ホームページ | 公益社団法人日本アロマ環境協会 | ||
英語表記と略式 | AEAJ(Aroma Environment Association of Japan) | ||
歴史 | 2005年〜 ※前身のAAJは1996年〜 | ||
個人正会員数 | 49,781名 | 46,760名 (−3021) | |
法人正会員数 | 257社 登録会員:1,782名 | 256社(−1) 登録会員:1,722名(−60) | |
年会費 | 12,000円 | ||
資格の種類 | アロマテラピー検定 アロマテラピーアドバイザー アロマテラピーインストラクター アロマセラピスト アロマブレンドデザイナー アロマハンドセラピスト ナチュラルビューティスタイリスト検定 環境カオリスタ検定 | ||
↓ 終身資格・会員資格の 各保持者内訳 ↓ | |||
終身資格累計数 (ネット受験、 入会いらずで保持可能 会員資格に関係なし) | ・ナチュラルビューティスタイリスト検定 | 6,928名 | 7,630名 (+702) |
・環境カオリスタ検定 | 32,739名 | 33,679名 (+940) | |
終身資格累計数 (更新入らず・入会せずに保持できる) | ・アロマテラピー検定 合格者 | 461,106名 | 477,396名 (+16290) |
↓ アロマテラピー検定合格後、 会員登録して 維持できる資格 ↓ | ↓ | ↓ | |
会員資格①累計数 (会員更新して保持し続けられる→退会で消失) | ・アロマテラピーアドバイザー | 130,259名 | 134,784名 (+4525) |
↓ アドバイザー取得後、 取得・維持できる上級資格 ↓ | ↓ | ↓ | |
会員資格②累計数 (会員更新して保持し続けられる→退会で消失) | ・アロマテラピーインストラクター | 33,749名 | 34,039名 (+290) |
・アロマセラピスト | 12,369名 | 12,153名 (+216) | |
・アロマブレンドデザイナー | 4,145名 | 4,651名 (+506) | |
・アロマハンドセラピスト | 11,116名 | 12,153名 (+1037) |
あれ…現会員は46,760名で、
会員じゃないと持てないアドバイザーが累計134,784名?
合わなくない?
累計(今までなった人)134,784名ー(現会員)46,760名=88,024名
88,024名は昔会員になったけれど、今は退会した人ということですね。
多すぎでは…?
ちなみにここ近年の個人会員数の動きがこちら。
その年の3/31時点 | 会員数(こちらは累計ではなく、その年の会員人数です) |
2018年 | 55,193名 |
2021年 | 51,085名 |
2022年 | 49,781名 |
2023年 | 46,760名 |
会員数は減っているのです…
累計数だけ見ると増えてるように見えますが…
退会してしまうのはなぜか?考察もしていきましょう。
アロマテラピーの資格を保持するメリット/メリットにならないパターンを知る
メリットと、メリットにならないパターン、どちらの面からもみてみましょう。
デメリットではなく、メリットにならないという視点で見ていきます。
さて質問です。協会に所属していていい理由があるとしたら、なんでしょうか?
うーん、自分なら会費払う分のメリットがあるかをまず考えるかな〜
うんうん。お財布事情は大事ですよね。
会費分の特典を活用をできるか?を見ていきましょう!
※各リンクはAEAJホームページの各ページへ飛びます
協会での会員特典 | メリット | メリットにならないパターン |
---|---|---|
会員である限り上級資格を保持 し続けられる | ・アロマ関係の仕事で優遇される ・技術を持っている証として、お客様への信頼になる ・業界によっては履歴書に書いて好印象に | ・民間資格のため活動や就職に影響力があまりないことも ・アロマや資格のことを知らない人にとっては、どれだけすごい資格かあまり伝わらない、差がない |
年に4回の機関誌が送られてくる | 精油の情報や、活用法、様々な知識が得られる | 興味のあるコンテンツが載っていなかった場合、活用が難しい |
同時にアロマテラピー保険に入っていることになる | 協会費以外に保険に入る方もいる点、協会費のみでまかなえるため他に保険を探したり出費も抑えられるため安心 | セルフケアや家族に使用するのみの場合、保険活用の場がほとんどない |
条件を満たせば、ボランティアでかかる費用を負担してもらえる | かかる費用など負担が減るのでありがたい | ・回数や条件があるため、単発では活用できない ・ボランティア活動をしない方には、あまり関係がない ・2024年4月時点では休止中 |
条件を満たせば、「香育」でかかる費用を負担してもらえる | 費用の負担が減るのでありがたい (こきりも数回経験あり) | ・全ての物品の負担ではないので注意が必要である ・香育に携わらない限り、あまり関係がない |
書籍や精油会社によっては割引の値段で購入できる ・AEAJ会員優待お店検索 | よく利用するお店の場合、お得に利用できる | ・近くに利用店がない、あっても利用しないお店の場合意味がない ・欲しい精油会社や書籍で割引がない場合、あまり意味がない |
アロマスペシャリストで検索しやすい・されやすい | ・活動したい人にはとても良い広告になる ・アロマの資格を持っている人で、教えられる人を探す手がかりになる | セルフケアや家族にセラピーをしている、表立った活動を希望していない人にはあまり意味がない |
スクールの運営を個人で一部できる | 講師として教える機会がある場合、開校するとホームページにスクールを載せてもらえるためありがたい | ・コロナ禍でオンライン開催もあったが、まだまだ地元で近くのスクールが選ばれがちに ・インストラクターやセラピストの上級資格は法人でないと開講できないため、個人での開校は初心者用の検定の講座までが限界である |
AEAJのセミナーやイベントで割引された会員価格で受講できる ・アロマ大学など | ・新しい知識の習得になる ・セミナーやワークショップで体験もできる ・最近はオンラインでも受けられるコンテンツもあるため、どこからでも受けられる | 大きなセミナーや会場での開催のものは、まだまだ都心での開催なので地方民は参加が難しい・移動の方が出費に |
会員ページでログインすると、アロマチャンネルで動画が視聴できたり、研究資料などが載っている | ・精油図鑑、AEAJ Essential Oil Databaseで約300種の精油プロフィールを見られる ・セミナー動画などもたくさん閲覧できる | 量もあるが、自分の欲しい情報が手に入らない・見つけづらいことも |
求人情報で資格を活かせる | 資格を取ってすぐに活かせる機会を探せる、お仕事にできる | 地方の求人がないため、自力でお仕事や活動を始めないと活かせない |
AEAJグリーンテラスにて割引での体験ができる | ワークショプや調べ物など様々な体験ができる | 地方民は遠いため、なかなか足を運べない |
※ボランティアや復興支援、香育の支援について
2024年4月時点で「コロナ禍で休止中」:再開はHPをご覧ください
会員ではなくても申請できる制度
条件を満たせば、研究でかかる費用を負担してもらえる
(https://www.aromakankyo.or.jp/aeaj/activity/research_grant/)
すごい良いコンテンツが盛りだくさん!
あ、でもアロマがわからない僕目線では、
「積極的に知識が欲しい」とか
「やりたいことが決まっている人」とか
「活動はどんなことがしたいか決まっている人」
じゃないと、これ全部良いコンテンツにならない
= メリットにならない特典になりうるんだね。
そう!良いところに気がつきましたね!
会員のままで「自分が欲しい情報が得られるか」「あって嬉しい!となる特典か」は大事ですよね。
退会してしまっても、そうでなくても、目的の差なだけなんだね。メリットで探すよりも、目的で考えたら良いんだね。
更新を考えるときのポイント
- 協会の機関誌は読んでいますか?内容はためになっていますか?
- あなたの現状で、アロマテラピー保険はもしもの時のためにあった方が良いですか?今後やってみたいと思っている活動で必要そうですか?
- ボランティアや香育など、協会で補ってくれるものに魅力を感じますか?
- 精油や書籍、お店のサービスを利用する際に、会員割引が活用できそうですか?
- スクールの開校をしてみたいと考えていますか?
- アロマに関すること、研究結果・その他の新しい知識を得るために、協会のセミナーや公開している情報は役立っていますか?
こうやってリストにすると「そこに愛はないんか」と思うほどのリストに見えるかもしれません。
アロマが好きなだけじゃ続けられないような雰囲気になってしまいますが、あくまで困った時の判断基準のひとつです。
資格を取得して修了をしていることは変わりません。
なので、過程の努力・知識・体験などはなくならないので、更新を決めかねている方へのあくまでも1つのポイントですよ。
「アロマが好きだから、資格持ってます!」と胸を張れるならば、この質問は気にしなくてもOKです。
しかしながら、会員が減ってしまうのは「メリットにならないパターン」が多くみられるせいもあるのかな、とこきりは思っています。