アロマテラピー 精油学 資格

アロマの精油選びに混乱する理由

③スクールでは教えていないから

こきり

資格の協会や団体にもよりますが、実は選び方を教えていないのです〜〜〜!

だから、自分は知識不足だ!と思わなくてもいいのです!

けろり

なんだって〜!

じゃあどうやって講座中は選んでいるの?

講座中はテキストで、精油の1つ1つのプロフィールを見て決めていることが多いです。

例えば、ラベンダー精油のプロフィールを見てみましょう。
 

・学名:Lavandula angstifolia
・科名:シソ科
・抽出部位:花
・抽出方法:水蒸気蒸留法
・ノート:ミドル
・主な成分:酢酸リナリル(〜45%)、リナロール、酢酸ラヴァンデュリル、β-カリオフィレン、テルピネン-4-オール、ボルネオールなど
・禁忌:低血圧の人は眠気、だるさを引き起こす可能性あり
 
引用:アロマテラピー精油事典/成美堂出版

この情報が授業でお話しされることが多く、本やテキストにも書いてあります。
 

先生や協会によって、

・作用:
血圧降下作用、抗うつ作用、抗炎症作用、抗菌作用、鎮痙作用、鎮静作用、鎮痛作用、皮膚再生作用、免疫刺激作用
 
・どんな不調や、利用の仕方があるか:
風邪の予防と治療
気管支炎
耳痛
中耳炎
発熱
百日咳
頭痛
神経炎
高血圧
血行障害
静脈瘤…など

引用:アロマテラピー精油事典/成美堂出版アロマ療法大全/ガイアブックス一部抜粋

まで細かくお伝えしたり・しなかったりします。

ここまで細かくプロフィールを完成したとしても、実践になると「どの症状にどの精油が良いかは確かに習ったけど、複数選択肢がある…その中から選ぶのはどうやってやるの?」というところが曖昧なことが多いです。

例えるなら、料理をするときにこう言われているようなものです。

「食材はたくさん世の中にありますよね。
 
栄養やどんな不調の時に摂取するか、100種類の食材をスクールでは1つ1つ勉強しましたね。
 
数ある食材の中からどれでもいいから選んで、お客様に美肌のレシピを提供しましょう!
 
料理名ははなんでもOK!」

と丸投げされてるようなものです。

 

この時、脳内はどうなるかというと、

  • 美肌のレシピ…!?
    美肌の栄養素といえば…
    …(本を調べ中)…
    目次に[肌荒れ]の時の栄養のページがある!
     
  • [肌の材料になるタンパク質、
     皮膚を正常に保つビタミンA、
     皮膚の血行促進するビタミンE、
     コラーゲンの生成に必要なビタミンC]
     
    ふむふむ…これを全部入れたらいいかな???
     
  • タンパク質豊富な食材ってなんだ?
    …(本を調べ中)…
    …魚、肉、卵、大豆製品
     
  • え、どれにしたらいいかな…どれでもいいって言われると、どれでも良さそうだな…
     
  • 自分は魚が好きだけど、お客様は魚好きかな…
    魚に合うビタミンAってなんだ?
    ビタミンAが多いのってなんだ?
     
    …(本を調べ中)…
     
    緑黄色野菜、レバー、うなぎなどかぁ…うなぎ魚だし、両方補えないかなぁ
     
  • …(本を調べ中)…
    うなぎはタンパク質も多めだし、良さそう!
    うなぎを食べられるか聞いてみよう!
     
  • あなた「お客様、うなぎはお好きですか?」
    お客様『ごめんなさい…苦手です…』
     
  • あなたの内心(うわ〜〜〜また調べなきゃ〜〜〜!そもそもどんな料理で提供するかも考えなきゃ〜〜)
     

と、脳内大パニックです。

途中でうまくいったとしても、考える・調べる工程が多いですよね。

確かにこういった失敗とチャレンジを繰り返していくことは大事ですが、「これを選んで正解だ」というよりも「これでいいのかな…??」と恐る恐る選んでいくので、いつまでも自信になりません。
 
 

こきり

精油選びでも、実は全く一緒です。

アロマスクールでは

「精油はたくさん世の中にありますよね。
 
どんな不調の時にケアに使うか、30種類の精油をスクールでは1つ1つ勉強しましたね。
 
精油のどれでもいいから選んで、お客様に美肌のレシピを提供しましょう!
 
提供の仕方(オイルで揉むとか、ディフューザーで焚くとかどう利用するか)はなんでもOK!」

と言われているようなものです。
 
 

  • 美肌のレシピ…!?
    美肌の精油といえば…
     
    …(本を調べ中)…
     
    目次に[肌荒れ]の時のケアのページがある!
    (市販の本にはあることが多いですが、協会のテキストによってこの項目がないこともあります)
     

     ※レシピ項目がない場合
     :プロフィールから「抗炎症作用とかでラベンダーかなぁ…他の精油にも抗炎症作用があるなあ…」とここでも迷子になりがちです
     
     
  • [しわ、アンチエイジング、たるみ、くま、吹き出物]ふむふむ…いろんな項目があるぞ…
     
  • それぞれのレシピ、全部精油選択が違うな…2〜4種類混ぜてるし…どうしよう…
    …(本を調べ中)…
  • え、どれにしたらいいかな…どれでもいいって言われると、どれでも良さそうだな…
  • とりあえず、ローズマリーが何回か出てきたな…
    自分はローズマリーの香りが好きだけど、お客様は好きかな…
    あとは、ゼラニウムの香りも出てくる…
     
  • …(各プロフィールを調べ中)…
    ローズマリーはリンパや血液の循環良くするみたい!良さそう!
     
    ゼラニウムは心もホルモンも皮脂もバランス取るみたいだし、これも良さそう!
     
  • あなた「お客様、こちらの香りはお好きですか?」
    (ローズマリー、ゼラニウムを嗅いでもらう)
     
    お客様『ごめんなさい…苦手です…』
     
     
     ※ここで『いい香りです』と言われても、また同じお客様でも違うお客様でも次の機会に同じレシピになりがちで、苦手な方に当たった時や、今日の気分じゃないというときに慌てることも多いです。
     
     
     ※レシピが同じくなりやすい人ほど「毎回同じ精油を選んでしまう。オーダーメイドで選びたいのに…」と悩む方も多いです。
     
     
  • あなたの内心(うわ〜〜〜また調べなきゃ〜〜〜!そもそもどんな提供方法かも考えなきゃ〜!)
     

となってしまいます。
 
 

人は考える工程が多いと脳疲労を起こす

人間は選択肢が多い時ほど、脳疲労を起こします。

重要度の大小を問わず、決断は心身に疲労を引き起こし、パフォーマンス低下を招き得る

https://diamond.jp/articles/-/308606?page=2

情報を整理・比較・検討し、ようやく決断に行きつく……。この処理が1日に3万5,000回も脳内で行なわれているのであれば、消耗するのは当たり前ですよね。

身体を動かし続けていると疲労するのと同じように、決断を続けていると脳が疲労し、徐々に決断の質が低下していきます。この現象が「決断疲れ」です。

https://studyhacker.net/decision-fatigue

このように、精油選択が毎回難しいほど、どんどん疲れてきます

毎回テキストを開いて閉じて、違う本も開いて…。

正解の香り=その人にとってのいい香りが導けないと、もっと自信がなくなっていきます。
 

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こきり

アロマテラピーの講師をしてきた経験を元に、こころとからだの癒し知識を発信中
モットーは「わかりやすく・おもしろく・オタクらしく」
経歴:AEAJ認定校全教科担当6年
IFAアロマセラピスト、AEAJアロマセラピスト・インストラクター、AHIS嗅覚反応分析士

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