こんにちは。
アロマテラピーの学校COKIRIの先生、こきりです。
今回はアロマ初心者さんはもちろん、アロマ資格者も迷走する「精油選び」について考察しました。
この記事でわかること
- どうして精油選びに自信が持てないのか
- 混乱する原因
- それぞれの原因に対する解決方法
元AEAJ認定校講師(全教科担当)として、先生の目線での裏側からお話ししていきます。
アロマ初心者さんはこれからつまづくかもしれないポイントを押さえて、何を調べたらいいか明確に準備できますし、
資格をお持ちの方や講師をしている方は、「これだと迷子になるわけだ!」と気づきになります。
精油選び迷子になる理由3選
早速ですが、この3つが特に原因になっています。
あなたはどれに当てはまりますか?
- 精油を買うハードルが高い・精油を複数も買えない
- 悩み別のレシピがありすぎ・人によってレシピが変わるから選びづらい
- スクールでは教わっていないから
一つずつ原因から見ていきましょう!
全部が連動しているので、最後まで見ていただけると嬉しいです。
①精油を買うハードルが高い・精油を複数も買えない
精油を買おうと思った時に、こんな壁に当たることがあります。
①精油1本で、1000円近いもの〜高いと1万円超えるため、複数本買いたくても予算の問題で厳しい
②名前からはどんな香りか想像できないものもあるので、気軽に買えない
③以前に買ったもの・貰い物があまり好みの香りではなかったり、うまく使い方がわからなかったので、棚の奥に静かに眠っている
→また買っても余すのではないか心配
これはアロマあるあると言っても過言ではないくらい、みなさんが実は通る道です。
近くに精油が売っているショップがなかったり、知り合いにアロマに詳しい人がいないと、なかなか触れ合う機会がないものです。
テスターが店先にあるところを探して雑貨屋さんに行っても、たくさん種類があるので選べないこともあるでしょう。
ネットで検索をしても、「え、1本こんなにするんだ?」と値段にびっくりすることも。
解決ポイント
①値段が高い理由がわかると、金額面での嫌厭度が下がります
→1滴を取るために、植物の量変化します。
※1kgの精油を作るために
200kgの植物で良いものもあれば、
1tを超えるものもあります。
→そのおかげで値段に幅があるのです。
→そして、1滴は0.05mlです。
1本5mlなら100滴分、
10mlなら200滴分です。
→一度に使う精油量は
1滴〜5滴程度なので、
1日3滴使っても5mlは
33日分あります。
毎日使うことはほぼないので、33回分のリラックスタイム分と捉えてみましょう。
②香りが嗅げる環境で選ぶ
→近くのお店を探すことが一番ですが、ない場合もあきらめなくても良い時代です。
→今は無料サンプル数滴分やムエットに香りを染み込ませて配っているサイトもあります。
③使い方の種類を他にも知る
→使い方はディフューザーで焚くイメージが強いですが、それ以外にもたくさん使い方はあります。
たくさんありすぎて選べないことに関しては、次の②に関係しています。
②悩み別のレシピがありすぎて選べない
まずあなたは、アロマテラピーに出会うまで今悩んでいる症状に合う解消法を探していたと思います。
例えば、肩こりを例にしましょう。
[肩こり 対処法]
で検索していて、「肩こりや頭痛にいいアロマがあるようだ」と、
・すでにブレンドされている精油入りの商品
・精油のプロフィール
に行き当たったと思います。
そこからアロマテラピーの分野が気になったり、香りを好きになったり。
ブレンドされた商品を楽しむ方も多いですが、探求したくなったあなたは精油を調べたかと思います。
次に、精油を単体で買ってみよう!と検索した方もいらっしゃると思います。
[肩こり 精油]や[肩こり 頭痛 アロマ]
と検索すると、たくさんの結果が出てくると思います。
探してみたけど、たくさん選択肢があるよ??
本屋さんや図書館で何冊かみてみるのとかはどうなのかな?
サイトによって書いてあることが実はバラバラ。
本を見てみると実はもっと混乱します。
本によって「症状別レシピ」が載っています。
そこにはだいたい
・ブレンドレシピが載っている
・精油の1つ1つのプロフィールにはどんな症状におすすめかが載っている
・表になって症状別に探しやすくなっている
のどれか・または全部が載っています。
どこから見ていいか迷う方も多いので、調査してみました!
1つのレシピで迷子になるという状況を再現しました
20冊のアロマレシピが載っている本で、症状別にどのくらいの精油おすすめが載っているか調査しました!
肩こりであれば、
・10冊に肩こりという項目のレシピが載っている
・1冊に載っている肩こりにおすすめの精油は、少なくて3種、多くて61種
・レシピは全て2〜3種以上のブレンドレシピ
でした。
そんなにあるの!?
じゃあ、選びやすいレシピ1種類しかないとか、自分が選んだ本やサイトの人がおすすめしてるものを選んだら楽でいいんじゃない?
あれ…でも必ずブレンドレシピで載っているということは、1本だけまずは欲しいな〜って思っても、その2〜3種類の中から1つ選ぶのも難しくない?
そうなんです。
どうしてその精油を選んでいるかがわからないと、1つを選ぶのもとっても難しいのです。
しかも、明確な選択方法が載っていないんですよね。
そのため、こんな流れで迷子になります。
迷子になる様子を順番に見てみると、脳内はこんな感じです。
- 肩こりがひどいな〜。肩こりから頭痛もきている気がする…
- [肩こり 解消]で検索!ヨガとかストレッチ、温めるとか色々あるな〜
- アロマでリラックスしてほぐれるんだ〜。最近ストレスもあるから、いい香りに癒されるのいいな〜。
- どんな香りがおすすめなんだろう?
- ここで人によって行動が分かれます
①本やサイト、SNSに書いてあるものをまず選んでみる
:ふむふむ…肩のリラックスにはラベンダーか〜。とりあえずラベンダーでいっか!ネットで注文!
②ショップに行って店員さんに聞く、セラピストさんのサロンへ行く
:店員さんやセラピストの方が、
「まずはラベンダー」
っておすすめしてくれたから、
まずはこれにしてみよう!買いま〜す!
③知り合いに聞く
:アロマに詳しい人がいるから聞いてみたら、その人はラベンダーが好きで、よく肩こりにオイルと一緒に塗って使って癒されてるって言ってた!おすすめみたいだし、ラベンダーにしよう!
- (①〜③を経て)ラベンダーの精油を買ってみたぞ〜!
スイートアーモンドオイルと混ぜて肩に塗るといいみたいだから、塗ってみよう!
- ここで人によって反応が変わります
①わ〜いいにおい!
塗って揉んでみたらすごくゆるむ〜〜。
アロマっていいな〜。もっと知りたいな〜。
→Aパターン
②ん????なんか思ってたよりも、
苦手な香りかも…。
これがいいみたいだし、
使い続けた方がいいのかな…。
でも心地悪いな。
→Bパターン
③わ〜いいかおり!ゆるむ〜〜。
→(後日)あれ??
こんな香りだったっけ?
今日はものすごく苦手…。
他の精油どれいいかな…
また調べてみなきゃ…。
→Cパターン
④わ〜いいかおり!ゆるむ〜〜。
→(後日、知人に紹介すると)
「私はこの香り苦手かな…
他におすすめの香りってない?」
と言われて、
え!どうしよう!わかんない…となった。
→Dパターン
Aパターンの方は、自分でセルフケアする分にはなんの問題もありません。
そのまま楽しんでください♪
B〜Dの場合、第二選択をまた考えなくてはいけなくな李、迷子の始まりとなります。
知識不足でもなければ、復習不足でもない
Aパターンの方も実は、その後「人に提供したいな」と考えた時に、必ずDパターンに移行して悩む方が多くいます。
これは、実はアロマテラピーの資格を取った人ですら、CやDパターンに悩む方が多くいる現状なのです。
今あなたがこの問題の壁にぶち当たっていても、実は何もおかしくないことです。安心してください。
知識不足でもなければ、復習不足でもありません。
「まだまだ学びが足りない」と思って自分を責めたりしていませんか。
私もよく思っていたので、お気持ちはとてもわかります。
しかし自分を責めなくてもいい理由を含めて、次の原因も見てみましょう。